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どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.11)
認知症の方の誤嚥性肺炎の入院お願いします
診療や診断を振り返り、再考する時間を診療の流れに取り入れよう

2020/08/31
林 良典(順天堂大学総合診療科/たかせクリニック訪問診療科)

 今回のケースは、入院加療目的で紹介された患者さんです。

 Aさんは施設入所中の89歳女性。進行期アルツハイマー型認知症(Functional Assessment Staging:FAST、分類:7a)を患い、2年ほど前に大腿骨頸部骨折で入院したことを契機に施設に入所しました。1年ほど前から咳が増え、同時に食事摂取量も低下し、食形態もミキサー食をなんとか食べられる状態です。日中は介助で車いすに移動していますが、基本的にはベッド上での生活です。2年は特に入院歴はないですが、この1年の間に軽い肺炎や尿路感染症を何度か繰り返し、訪問診療にて抗菌薬加療を行っていました。

著者プロフィール

日本病院総合診療医学会の若手部会診断エラーチーム(担当理事:獨協医科大学総合診療科の志水太郎氏)のメンバー。

連載の紹介

診断エラー学のすすめ
診断エラー学は、海外では研修医や医学生に対する教育分野で非常に注目されている新しい学問です。日本でも、総合診療に従事する医師らが日本での診断エラー学の普及に乗り出しました。そのプロセスと成果を報告していただきます。

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