今回の症例は、他院で精査を受けたのち、診断不明ということで当院を紹介受診した外来患者になります。
セッティング
C大学医学部附属病院の総合診療科。専攻医は、ファーストとして患者からHistory TakingとPhysical Examinationで診断のあたりをつける。ある程度診断にあたりをつけて、次に指導医に症例をプレゼンテーションする。プレゼンテーションでは、(1)年齢・性別・主訴、(2)考えられる疾患を述べる、(3)疾患に合う点を述べる、(4)疾患に合わない点を述べる、(5)合っているところを伸ばし、誤っていることを正す──、このfive micro skills 1)をアレンジしたディスカッションを徹底的に繰り返すことで、診断推論プロセスに磨きをかけている。
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著者プロフィール
日本病院総合診療医学会の若手部会診断エラーチーム(担当理事:獨協医科大学総合診療科の志水太郎氏)のメンバー。

連載の紹介
診断エラー学のすすめ
診断エラー学は、海外では研修医や医学生に対する教育分野で非常に注目されている新しい学問です。日本でも、総合診療に従事する医師らが日本での診断エラー学の普及に乗り出しました。そのプロセスと成果を報告していただきます。
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