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国公立病院・大学病院はこのまま潰れるのか?

2020/10/23

 病院名は伏せますが、ある空港の近くに大きな国公立系の総合病院があります。積極的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を受け入れている病院として有名で、テレビにも幾度となく登場しています。しかし、積極的に受け入れたがゆえにマンパワーが不足し、救急医療を一部休止し、待機手術は延期され、外来の制限を余儀なくされました。その結果、病院の経営は4~6月の3カ月間、大幅な減収が続き、実に約7億円の赤字となったそうです。もちろん、国から援助はあるものの、この赤字額を補えるほどではないと聞いています。

 その病院がある自治体は、地域医療が崩壊しかねないということで、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを始めました。ただ、8月時点で約600万円しか集まっていないとのこと。ふるさと納税とはいえ「特産品」などの返戻がない設定にしているので、見返りを求める人たちからの資金を効率的に集められていないのだと思われます。

 大阪では、4月から大阪市立十三市民病院をCOVID-19の専門病院としました。ただ、ここもかなり経営状況が苦しいと報道されています。もともと病床を263床持っていますが、その3分の1以上の90床をCOVID-19専門病床にして、外来やその他の入院医療を原則取りやめました。その結果、毎月3億円の赤字を計上したそうです。外来患者数ありきの収益モデルであったため、月4億円の収入が10分の1にまで落ち込んでしまったのです。7月27日から外来診療を再開しましたが、まだ産科や検診などの一部の機能を休止したままです。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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