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その和文総説、原稿料は適正ですか?

2020/01/24

 医師の皆さんなら一度は経験したことがあるでしょう。出版社から届く原稿執筆に関する「諾否」のハガキ……。ヒドイものでは、まだファクスで返信を依頼されたりします。いやいや、ファクスってもうほとんど誰も使ってませんやん! デジタル化の波がなかなか押し寄せないのが、出版業界です。

 私は年に何度か、学会関連団体や医学系出版社から雑誌に載せる和文総説の原稿を依頼されることがあり、当然その中には「執筆依頼書」なるものが入っています。

 ふむふむ……と依頼書を読み進めていくと、肝心の報酬について書かれていません。ときどき書かれていることもあるんですが、結構な頻度でコレが書かれていないんです。驚くのが「弊社規定によります」みたいなアバウトな記載を平気で書いてくるとき。「これってどうなの?」といつも思います。

 医学雑誌の場合、その企画を監修する医師からオファーが来ることが多いのですが、「医局の先輩や大御所に依頼されたので断るわけにはいかない」と原稿料を確認せずに1万字レベルの原稿を書くことだってザラです。しかし、フタを開けてみたら雀の涙ほどの原稿料なんてことも、当然あり得るわけです。

 これは出版業界だけではなく、あらゆる業種でも見られます。私にもよくマネー雑誌のインタビューが来ますが、インタビューを受けた際の報酬が前もって示されず、いざ受けてみたら無報酬のことがありました。先方に改めて確認すると「インタビュー記事が掲載されるので、あなたの名前が売れますよ!」と言われ、腹が立ったのを覚えています。テレビ業界も同じです。「取材にご協力を」と言われて喜んで協力しても、こちらから何も言わなければギャラが発生しないことだってあります。

 日本は、お金については後回しにする風土が定着しているのです。だから、就職・転職活動をしていても給料のことがよく分からず、「委細面談、当院規定による」という文面だけで想像しなければならない。面談に行くかどうか判断するから、まずはその規定を教えろっていうハナシですよ。

 いいですか、お金の話は後回しにするんじゃなくて、一番先にするものなんです。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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