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病院が資産運用してはいけないの?

2019/09/13

 資金が潤沢にある病院は、銀行に現金を置いておくだけではもったいない状況にあります。多くの病院が赤字経営ですし、黒字であっても借金して設備投資を行っている病院が多いので、こうした悩みを持っているところは少ないでしょうけど。

 「銀行にお金を置いておけば、元本割れがないので安全だ」というのは正論です。少なくとも円ベースでは減りませんが、インフレなどが起これば円の対外的な価値が目減りします。そのため、私はどのような団体であっても、資産は現金に加えて、債券(国債や社債)、株式、現物資産(金やプラチナ)などに分散させておいた方が安全だと思うのですが、どうも「病院が株式投資をする」というのはイメージがよくないようです。

 私は約10年ほど株式投資の世界に身を置いています。とある関東地方の病院を経営している社会福祉法人が、医療ベンチャーの大株主になっているのを何度か目にしたことがあります。最近見なくなったので調べると、その法人はすでに大株主ではなくなっていました。現金化したいタイミングが訪れただけかもしれませんが、「何かしら横やりが入ったのかな」と邪推しました。

 医療法人や社会福祉法人は「非営利団体」と呼ばれます。人命、介護、地域貢献などの事業は、健康や安全を守ることが目的であるため、営利が目的になっていては十分なサービスが提供できないという前提があるのです。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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