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年収2000万円超は注意。資産が丸裸にされるよ

2018/07/27

 2016年2~3月に行われた確定申告から、富裕層に対してある書類の提出が義務付けられています。それが「財産債務調書」です。

 国税当局にケンカを売るわけではありませんが、これは非常に厳しい制度です。なぜなら、財産債務調書によって「個人の財産がどのくらいあるか」が詳細に把握されてしまうからです。つまり、国税当局にとっては「相続税の取りこぼしを防ごう」という目論見があるわけです。これまでの税制の歴史において、これほど詳細に個人財産を申告させた事例はありません。

 この制度が始まるまで、国税当局は相続が発生した時点でしか個人の財産の詳細を把握できていませんでした。そのため、税金の申告漏れが多くあるにもかかわらず、今の人手ではそれを一から詳細に調査して、免れた分を全て回収するなど到底、難しかったのです。

 しかし、この制度が始まったことで個々の財産、とくに富裕層以上の財産を詳細に把握できます。これにより効果的に財産隠しや課税逃れを予防しようとしているのです。ここにマイナンバー制度を組み合わせることで、個人の資産の動きまで丸裸になります。

 個人資産とマイナンバーのひも付けが進むと、もはや脱税なんてできない時代になってくるんですよ。いや、脱税を是としているような論調になっていますけど、脱税は犯罪ですよ、念のため。私はちゃんと全部申告していますよ。

 さて、この財産債務調書を提出しなければ、税金を過少申告もしくは申告しなかった際のペナルティ課税(過少申告加算税:10%・15%、無申告加算税:15%・20%)が、さらに5%上乗せされるので注意してください。

 そのため、特に年収が2000万円を超えそうな医師は、提出が義務付けられている対象だけでも把握しておいた方がよいでしょう。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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