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投資したくないときほど投資するのが正しい投資

2017/09/28

 私はリーマンショック後の“焼野原”の時期に投資を始めました。

 リーマンショック後は、ベテランの投資家でさえ「もう投資をやめたい」と思うほど、経済には暗雲が立ち込めていました。日本経済は、本当にお先真っ暗だったのです。

 そんな状況で投資を始めた私は、リーマンショックのことなんてほとんど何も知りませんでした。なんでこんな安い株がゴロゴロ転がっているんだろう、と不思議でならなかったくらいです。経済に無頓着だったがゆえに、大雨が降っていることに気付かず、傘も差さずに、のほほんと投資をしていたのです。

 結果的にこの9年間で、私は投下資金を日本株式だけで数十倍にしました。その道のりは険しく、何度も挫折を経験しました。アベノミクスがなければここまで資産を増やせなかったでしょう。でもそれ以上に、リーマンショック後という“焼野原”の時期が、初心者が投資を始めるには絶好のタイミングだったのだろうと感じています。

 投資熱が冷え込んで誰もが投資をしたくないような時期は、誰も金融商品を買いませんから、金融商品は値下がりします。市場に出回らないマネーはタンスに大切にしまわれ、買い手不在の金融商品はバーゲンセールで売られているようなものです。そのタイミングで、あえてそれを買うのです。この逆張りこそが、安全かつ効果的な投資手法だと思いませんか。

 逆に、株式市場の調子がよいときは、株式投資の経験が全くない人もどんどん参入してきます。買い手が多ければ、どの金融商品の値段も割高になるのは必然です。長いスパンで見れば買いのタイミングではないわけです。

 私は、このような自分の経験から、「日本経済がもうダメだと思ったときこそが投資の好機である」と確信しています。このセオリーが正しいことは、世界の歴史も証明してくれています。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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