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貯金?最悪!元本保証の呪縛から解き放たれよ

2017/03/23

 日本人は日頃、お金のことをあまり口にしません。ましてや高給取りの医師は、自分の給料なんて絶対に人に話しません(私は聞かれたら隠さず答えますが)。日本に、沈黙と謙遜こそが美徳であるという文化があるせいでしょうか、露骨にお金のこと話すと「汚い人間だ」と陰口を叩かれかねません。だから、政府が推し進める「貯蓄から投資へ」という国民に向けたメッセージも、なかなか浸透していかないのではないでしょうか。

 では、日本人は、そもそもお金のことがキライなのでしょうか。

 ここで、あるデータをご紹介しましょう。日本の個人金融資産は総額1700兆円ほどありますが、このうち半分以上の900兆円が現預金(銀行預金やタンス貯金など)なのだそうです。会社の内部留保(貯めこんだお金)を合わせると、その合計額は1200兆円にのぼります。これは欧米の2~3倍の水準です。明らかに日本人は、お金を貯めこみ過ぎです。“守銭奴”国民と言ってもいいかもしれません。大事に大事にお金を貯め込んで、一切外に出さないのです。たくさんのお金を家に置いて、お金と一緒に寝食をともにする生活。これこそがザ・日本人なのです。

 これほど現預金をため込んでいる国民が、お金をキライであるはずがありません。お金のことを口にしないのは、逆にお金が大好きだからなんじゃないでしょうか。

 ぜひ一度、ご自身がお金のことをどう思っているのか、向き合ってみましょう。

著者プロフィール

ドクターK●関西の病院で働く30歳代勤務医。リーマンショック後に株式投資に目覚め、資産運用を開始。幾度となく挫折を味わいながら勉強を続け、アベノミクスに乗じて投資資金を大きく増やす。著書に「忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術」。

連載の紹介

Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」
忙しい? 時間がない? そんなあなたも大丈夫! 日常臨床をバリバリこなす超多忙な現役若手医師が、バリュー投資と上手な資産運用のコツを教えます。【注】当コラムは投資にあたっての参考情報を提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

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