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医師増員、現役医師の意見は賛否二分
「単なる増員で地域・診療科の偏在は解消できない」との声も

2010/12/07

 文部科学省は10月21日、2011年度の大学医学部定員を、今年度の8846人から87人増員して、8933人にする方針を示した。大学医学部の定員は、これで4年連続の増員となった。厚生労働省が9月に「病院等における必要医師数実態調査」で、勤務医が約2万4000人不足していると発表したことなどから今回の増員が決定したが、現役医師は医学部の定員増をどのように考えているのだろうか?

 実際には「条件付き賛成」を含めた賛成が52.8%、反対が42.3%と、賛成と反対の意見が拮抗(きっこう)していることが分かった。これは、MedPeerが同社のサービスを利用する医師にインターネット上でアンケートを行った結果。

 「賛成」の回答は14.2%。「全体の医師数が増えれば地域に行く医者も増えると思う」(20代、その他)、「ぎりぎりの人数では、必ず医師不足になる地域が発生する。少しは人数の余裕が必要だ」(50代、一般内科)、「女子学生が増えているので、総数を増やさないと実際に働ける医師は増えない」(50代、小児科)などのコメントが見られた。

 「条件つき賛成」は38.6%。「今問題になっているのは、地域・診療科の偏在。増員するならへき地の医療に従事する自治医大の定員を増やすべき」(30代、精神科)、「指定地域に6年は残る、診療科ごとに定員を設けるなど制限をつけなければ意味がない」(40代、眼科)など、医師が診療に従事する地域や、診療科をある程度強制的にコントロールすべきといった意見が寄せられた。また、「指導する側の人材も不足しているので、学生のみならず教員の倍増が必要」(50代、産婦人科)といった、医学生を指導する人材も増やすべきというコメントがあった。

著者プロフィール

MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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