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顔のイボを取りたいと患者に言われたら

2018/01/05
佐藤 俊次(さとう皮膚科)
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 私のクリニックでは、初診の患者さんには診察前に書面にて予診をしています。そして「顔のイボを取りたい」との主訴で受診する方は皮膚科では少なからず見受けられます。

 しかし、診察してみると半球状に隆起した色素細胞母斑であったりします。患者さんにとっては、顔に何かしら新しく生じたものは全て「イボ」なのです。皮膚科医の感覚とはかなりズレがあるようです。

 Wikipediaで「イボ」と検索してみると、一番に「小型のドーム状に盛り上がった腫瘤をいう」と出てきました。患者さんの訴えはあながち誤りでないかもしれません。逆に私の方が先入観をもって診察しているのかもしれません。最近、新聞などで「あれもイボ」「これもイボ」と矢印付きの広告を目にすることがあります。Wikipedia 的には「イボ」に間違いないのでしょう。しかし、そこに診察・診断がなされていません。

 ありふれた疾患ですが、意外と迷うことがある「イボ」。今回はそのようなお話です。

 40歳代男性。顔にこの数カ月間で「イボ」ができてきたそうです。しだいに成長し大きくなり目立つようになったので取ってほしいとの主訴で受診されました。直径5mm大、乳白色でやや光沢があ

著者プロフィール

佐藤俊次氏(さとう皮膚科[東京都杉並区]院長、皮膚科専門医)●さとう としつぐ氏。1982年防衛医科大学校卒、同年同大皮膚科学教室入局。88年日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得、89年日本医科大学第2病理学教室で医学博士取得。90年東京都杉並区でさとう皮膚科を開業。2010年からオーストリア・グラーツ医科大学の「Basic Dermoscopy Course」(e-ラーニング)を受講開始。14年同コースを終了し、「Basic Dermoscopy Diploma」取得。

連載の紹介

佐藤俊次の「毎日使うダーモスコピー!」
診療報酬が付く前から独学でダーモスコピーを学び、開業医でありながら、自らの研究成果を国内のみならず海外学会でも発表してきた佐藤氏が、毎日の診療で役立つダーモスコピー活用のポイントを解説します。ダーモスコープ最大手の米国3Gen社の社長から直々に貰った1台は佐藤氏思い出の一品です。
この連載を書籍化しました!
『プライマリ・ケア医のための今日から使えるダーモスコピー』好評発売中

 このたび、この連載「佐藤俊次の『毎日使うダーモスコピー!』」を書籍化いたしました。
 2016年6月から開始したこの連載は、患者の主訴を皮切りとして、ダーモスコピー像を見ながら鑑別疾患を考えていく注目コラムです。
 書籍では、16の主訴を中心に、合計700枚を超える写真をふんだんに使いながら、日常診療でよく見られる皮膚疾患のダーモスコピーの見方を解説しています。ダーモスコピー像に加えて、ダーモスコピー像を画像変換して構造や血管走行などを見やすくした画像を併記しているのは、本邦初です。この画像変換は海外学会でも報告され、ダーモスコピーの理解を助ける方法として注目されています。
 さらに書籍には、日常診療でよく遭遇する皮膚疾患をまとめたカラーアトラスを別冊として同梱。患者説明などにご利用いただけます。
 ぜひ、日々の診療にご活用ください。(佐藤俊次著、日経BP社、7500円+税)

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