日経メディカルのロゴ画像

第32回 臨床検査技師と国際協力
検査室へのシステム導入前の日本を思い出します

2017/09/19
中島 康仁(JICA Samoa Senior Volunteer)

 今回は、サモア国立病院の臨床検査室を紹介します。国際協力事業に参加して、途上国でどんな支援ができるか、実際のイメージが皆さんに伝われば幸いです。

1.サモア独立国とは
 サモア独立国は南太平洋にある広さ2935 km2の島国で、人口は18万2000人、公用語はサモア語と英語、宗教は人口のほぼ100%がキリスト教を信仰する国です。人口の80.4%が肥満で、生活習慣病対策が課題となっています。経済は消費財の多くを輸入に頼るため慢性的な貿易赤字を抱え、ニュージーランドやアメリカ合衆国(ハワイ州・カリフォルニア州)には国内人口をはるかに上回る規模のサモア人が居住しており、彼らからの送金が経常収支の莫大な赤字を埋めています。

2.サモア国立病院の概要
 私はJICAボランティアとしてサモア国立病院の臨床検査室で働いています。サモア国立病院は首都アピアにある200床の総合病院で、2013年に中国資本で新築されました。病院は写真1に示すように4つの棟(Block)で構成されています。Block Aは1階が内科病棟で2階が外科病棟、Block Bは1階が小児科病棟で2階が産科病棟、Block Cは1階が臨床検査室・薬局・放射線科で、2階が手術室・ICU・分娩室・中央材料室、Block Dは1階が救急処置室・医事課で、2階は各診療科の外来診察室、3階に管理事務所、会議室が配置されています。

著者プロフィール

様々な組織に所属し多様な業務に従事する臨床検査技師のグループが交替で執筆します。検査にまつわるあらゆる問題について意見交換を重ね、解決策を模索し、経験を積んだ精鋭が揃っています。

連載の紹介

医師の知らない?検査の話
臨床検査に関しての基礎知識や思わぬ落とし穴、多彩なエピソードなど、現場の視点ならではの考え方や発想も含めて、各分野に精通した臨床検査技師が、自身の経験を元にお伝えします。

この記事を読んでいる人におすすめ