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言うは易く行うは難し、早期からの緩和ケア

2020/06/04
島田 智仁(Choosing Wisely Japan Student Committee、東京医科歯科大学医学部医学科6年)

症例:67歳男性。肺癌。治療方針の説明を聞くため外来を受診。

 患者は1カ月前、右胸水貯留を契機に肺癌が疑われ、紹介されてきた。現在は胸水貯留のため呼吸困難感と時折の胸痛を訴える。全身検索の上、非小細胞肺癌ステージ4と診断し、今後の薬物治療の方針を説明したところ、納得した様子だった。
 診察の終わり際に「そう言えば先生、俺もよく分かんなくてちょっと目に入っただけなんだけどさ、緩和ケアって何なんだい?」と聞かれた。ウーン、診断がついたばかりでこれから治療を始めるという今の段階で、緩和ケアについてまで情報提供すべきなんだろうか……?

連載の紹介

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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