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入院患者の下痢…その便培養、本当に必要?

2020/01/08
安本 有佑(Choosing Wisely Japan会員、板橋中央総合病院[東京都板橋区]総合診療科)

症例:46歳女性。主婦。特記すべき既往歴なし。5日前から腎盂腎炎で入院中。

 入院直後より抗菌薬治療を開始した。治療開始後は解熱傾向で、全身状態は改善していると考えていた。1日前より水様便を認めるようになり、気を利かせた病棟看護師から「先生、培養検体を取っておいたので便培養のオーダーをお願いします」と連絡があった。入院後は病院食しか食べておらず、他の人たちは何ともないのに、細菌性腸炎が起こるだろうか? 取りあえず培養だけでも出しておくべきか?

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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