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いつまで続ける? スライディングスケールでのインスリン量調節

2019/08/06
藤田 拓伸(Choosing Wisely Japan Student Committee、秋田大学医学部医学科5年)
いつまで続ける? スライディングスケールでのインスリン量調節の画像

77歳男性。3週間前に脳梗塞を発症し、病院で緊急手術が行われた。入院時の血液検査で糖尿病が指摘された。健康診断などは10年以上前に受けたきりで、糖尿病の治療歴はなく、網膜症や糖尿病腎症はない。

「術後は数時間おきに血糖を測定し、その値に応じてインスリンを皮下注射して血糖管理を行ってきた(スライディングスケール法)。病状も安定してきたのでそろそろ退院が見込まれ、老人ホームに入居する予定だ。患者から『血糖値を測定しては注射を打つのは骨が折れる。老人ホームでも続けないといけないんですか?』と聞かれた。どう答えればよいだろうか」。

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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