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癌検診と余命との悩ましい関係

2019/06/04
川崎 翠(Choosing Wisely Japan Student Committee、滋賀医科大学 医学部医学科6年)

症例:85歳男性。高血圧と糖尿病の管理のため30年来かかりつけ医に通院。

 いつもの診察の帰りぎわ、付き添いの娘さんから「先生、うちのお父さんったら、市の癌検診をずっと受けていないんですよ。テレビで2人に1人は癌になるって言ってたから心配です。癌検診を受けるよう、先生からも父にきつく言ってください!」と頼まれた。だが、患者は常々「検査は嫌い。なるべく受けたくない」と話している。そもそも、癌検診は何歳まで必要なのだろうか?

連載の紹介

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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