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「卵アレルギーはありませんか?」…ワクチン前にその質問、本当に必要?

2019/05/07
水田貴大(堺市立総合医療センター[堺市西区]初期研修医)

症例:40歳男性。住宅メーカー営業。幼少時に卵成分でアレルギー反応を指摘された既往あり。

 インフルエンザの予防接種を受けたことはなかったが、今シーズンは仕事が忙しくなりそうなのでインフルエンザワクチン接種のために受診した。担当した研修医が「インフルエンザワクチンには少量ですが卵由来の蛋白質が含まれています。卵アレルギーはありますか?」と質問したところ、「子どもの頃に卵でアレルギーが出たことが何度かあったと思います。大丈夫でしょうか?」と逆に尋ねられた。

 研修医は接種してよいものか不安になり、通りがかった指導医に相談したところ、指導医は「大丈夫です!打ちましょう!プスッ!」と一瞬でワクチン接種を済ませてその場を去っていった。本当に大丈夫なのだろうか……?

連載の紹介

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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