日経メディカルのロゴ画像

頭部外傷にCTは必要? 高齢者なら必須?

2019/04/04
坂本壮(総合病院国保旭中央病院[千葉県]救急救命科)

症例:84歳男性。脊柱管狭窄症のため近医に通院中。数時間前に自宅の玄関で転倒し、救急外来を受診。

 診察時の意識は清明で、血圧その他のバイタルサインも普段と変わらない様子であった。本人は「うちのが大げさで、病院に行けっていうから……」と、今すぐにでも帰りたい様子。付き添ってきた妻は「顔が血まみれだったので心配で……」と申し訳なさそうにしている。

 担当医は「CTを撮影して問題なければ大丈夫だと思います」と、頭部CTのオーダーを入れようとしたが、診療放射線技師から「先生、そのCT必要ですか? 今撮らないとダメですか? 検査がかなり混んでいるのですが……」と言われてしまった。どうすればよい?

連載の紹介

Choosing Wiselyを読み解く
Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

この記事を読んでいる人におすすめ