日経メディカルのロゴ画像

肺癌検診は何歳まで受ける?

2018/10/04
星 進悦(Choosing Wisely Japan会員、岩手県立中部病院[北上市]呼吸器内科長兼情報管理室長)

症例:83歳男性。近医で受けた胸部X線検査で左下肺に異常陰影が見つかり、病院を紹介受診。

 脳梗塞の既往があり、血圧の管理などのために10年来かかりつけ医に通院。胸部X線検査で左下肺に異常陰影が見つかった。若いころ喫煙しており(喫煙指数[本数/日×年]450)、肺癌が否定できなかったが、高齢でもあり経過観察とした。だが、2カ月後の胸部X線検査で異常陰影が増大していたため、病院を紹介されて受診した。精査の結果、ステージIA2(cT1bN0M0)の扁平上皮癌と診断された。

 患者は「かかりつけ医に任せているから」と、市の癌検診は一切受けていなかった。幸い早期発見できたが、そもそも80歳以上の高齢者に対して、癌検診は必要なのだろうか?

連載の紹介

Choosing Wiselyを読み解く
Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

この記事を読んでいる人におすすめ