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術前のルーチンの心電図検査、本当に必要?

2018/07/06
駒村 和雄(Choosing Wisely Japan会員、国際医療福祉大学熱海病院循環器内科病院教授)

症例:20歳女性。大学生。

 フットサルの試合中に衝突・転倒し、右前十字靭帯断裂と診断された。選手生活への復帰を目指し、前十字靱帯再建術を受けるため入院した。

 病室を訪れると、ポータブル心電計を手にした検査技師と患者が険悪な雰囲気になっていた。検査技師は「『手術の前に心電図を取るのは病院の決まりです』と言っても聞いてくれないんです」と言い、患者は「でも先生、私は膝の手術をするのに、どうして心電図を取らなきゃいけないんですか!?」と納得がいかない様子。間にはさまれた私は、どうすればよいのだろうか?

連載の紹介

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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