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病医院PRレベルアップ講座

熱過ぎる? 小倉記念病院の動画付き医師紹介ページ

2019/07/02
松本 卓(小倉記念病院、病院マーケティングサミットJAPAN Executive Director)

 北九州市の小倉記念病院で広報を担当している松本と申します。前回の竹田陽介先生(病院マーケティングサミットJAPAN代表理事)の解説を受け、当院でのPRの実践についてご紹介したいと思います(前回記事はこちら)。

 前回も触れましたように、病院のホームページを作り込んでいく上では、院内の調整が不可欠です。では、病院ホームページの成功の鍵を誰が握っているのかというと、これはもう、間違いなく医師です。握りまくっていると言っていいくらいですね。小倉記念病院では、医師の協力を得てホームページなどを大幅に見直してきました。今回はその経緯などをお話しできればと思います。

 小倉記念病院のホームページは2014年10月にリニューアルしました。リニューアルした理由? それはもう、クソダサかったからです(笑)。生活者(住民、患者)の利便性は置き去りにされて、「病院のホームページというのは、こんなもの」と決めつけていたような印象でした。

 また、事務と医師が意見を出し合う風土ができていなかったことが、ホームページの設計にもろに反映されていました。どうなっていたかというと、「うちの診療科はこんな感じにしてよ」「うちはここに、こんなページを作りたい」「ここにリンクを貼りたいな」という各科の要望を、全て受け入れてしまったんですね。

 またよくあるのが、「トップページにリンクを配置してほしい」という要望。トップページがリンク用のバナーだらけで、こうなるともう、ホームページは滅茶苦茶ですよ。依頼した先生方も「うちのホームページってイケてないよね」って分かってるんです。ここの統制を図るために、事務方のディレクターが絶対に必要なのですが、残念ながら不在でした。事務方には「触らぬ医師に祟りなし」みたいな空気がありましたが、「触れば医師の祟りなし」だと私は思っています。事務方の意見に理があり、それをきちんと伝えられれば、医師は応えてくれます(その分、事務方としては忙しくなりますが……)。

 そんな経緯があって、私がディレクターに任命され、プロジェクトチームを作ってホームページのリニューアルを行うことになりました。まずコンセプトとして重視したのは、「街に暮らす人々」を主役にするということです。トップページは病院の外観でなく、地元の生活者を掲載しています(図1、実際のサイトはこちら)。

著者プロフィール

病院マーケティングサミットJAPAN●「Evidence Based PR」の観点から病院広報を議論し、良い医療を提供している病院が真っ当に患者や医療職(求職者・開業医)から選ばれるための方法論を共有することを目的としている。運営スタッフには医師や看護師、病院広報担当者などが参画。

連載の紹介

病医院PRレベルアップ講座
「当院は良い医療を提供しているのに、広報がうまくできておらず、患者や紹介元の開業医、求職者から評価されていない」――。そんな思いを抱いている病院スタッフは多いのではないでしょうか。このコラムでは、様々な実践例を基に、自院の魅力を最大限にアピールする手法を紹介します。

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