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「選択」は「効用」によって決まるのです

2020/04/20

 さて、コロナウイルスの猛威が迫っており、完全在宅ワークを強いられている水野です。この際なので一気に原稿を仕上げてしまっておこうと思っております。

 まず、今回は前回お話させていただきました通り、

Simple heuristics:単純なヒューリスティック


から入りたいと思います。

 「ヒューリスティクス」というのは何ぞや? という質問がまず出そうです。

 ヒューリスティクスは簡単に言えば、経験則的、暗黙的に実践する方法論、法則です。我々は複雑な問題に遭遇したときに、結局こういうもの(ヒューリスティック)に頼って行動(問題解決)していますよね、という話です。

 『Heuristics』の話題に入るために、今回は、【選択】と【効用】に焦点を置いて考えていきたいと思います。

 経済学の領域では選択は選好といわれたりします。【選択】を決めるために【効用】という概念を導入します。これを覚えていただくのが今回の大きな目的です。

著者プロフィール

水野篤(聖路加国際病院 循環器内科・QIセンター、ペンシルバニア大学)●みずのあつし氏。神戸市出身。京都大学医学部卒業。臨床現場では循環器内科医として勤務するとともに、QIセンターにも所属し医療の質の改善にも取り組む。カテーテルインターベンションおよび超音波のみならず、循環器領域における緩和ケアまで幅広く実践。現在、行動経済学的アプローチ実践のための研究に精力的に取り組んでいる。

連載の紹介

水野篤の『医療×行動経済学って何やねん?』
行動経済学的に見た患者・医療従事者の意思決定における特性を理解できれば、積極的な医療行動を促すための介入が実現できるはず――。医療行動経済学の「そもそも」から、日本医療に及ぼすインパクトまで、新進気鋭の若手医学者がその全てを語り尽くします。

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