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採血を失敗し、患者に激怒された
まずは誠実に謝罪すべき

2018/10/22
石川ひろの(帝京大学大学院・公衆衛生学研究科教授)

 今回のテーマは「手技などを失敗したとき」です。

 採血点滴などは、多くの研修医がまず経験する手技です。その失敗は、ストレスや落ち込みの原因としても、しばしば挙げられています。患者さんにとって、手技の上手下手が判断しやすいこともあって、信頼を得る上で大きな影響を持つこともあります。

 手技そのものは経験しながら習得していくものであり、失敗はある程度ついて回ります。失敗してしまったときの対応やそれ以前の関係をきちんと作っておくことで、一度の失敗が患者さんとの関係に及ぼす影響を軽減できる可能性があります。

 以下に、困難事例と研修医が実際に行った対処法、さらに上級医から見た評価(対処法のカッコ内)を紹介します。評価は三段階で、「☆☆☆」が「すばらしい」、「☆☆」が「良い対応です」、「☆」が「注意が必要(あと一歩)」を表しています。

著者プロフィール

石川ひろの(いしかわ ひろの)氏。東京大学医学部健康科学・看護学科卒。東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻博士課程、帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座講師、東京大学大学院医学系研究科准教授などを経て、2018年4月より現職。

連載の紹介

患者とのコミュニケーション困難事例と対処法
患者とのコミュニケーションにおいて、トラブルを経験したことのある医師は少なくありません。困難な事例に出会ったとき、どのような対応をすべきなのでしょうか――。調査研究で浮かび上がった困難事例ごとに、先輩医師の助言を含めて対処法を考えます。

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