日経メディカルのロゴ画像

 抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody;ANCA)関連血管炎では、同じ小型血管炎に属している抗糸球体基底膜(anti-basement membrane disease;GBM)抗体病が合併することがあります。この合併率は意外に多く、ANCA関連血管炎の5~10%に抗GBM抗体病が合併し、抗GBM抗体病の実に30~50%にANCA関連血管炎が合併することが分かっています。

 両疾患ともに、腎臓では壊死性半月体形成性腎炎というGBMが破綻して生ずる腎炎を起こします。なぜ、この2つの疾患が合併しやすいのか、2疾患が合併した症例の特徴について解説します。

著者プロフィール

有村 義宏(吉祥寺あさひ病院[東京都武蔵野市]院長)●ありむら よしひろ氏。1978年杏林大学卒。同大第一内科助手、医局長、講師、助教授を経て、2008年に同大第一内科学教室・腎臓・リウマチ膠原病内科 教授に就任。2017年退任、現職となる。2014~17年厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班の研究代表者。

連載の紹介

ANCA関連血管炎を知る
難治性血管炎であるANCA関連血管炎は、かつては透析導入率、死亡率がともに高い疾患でしたが、新規治療薬も開発され治療成績は改善しています。しかし、いまだに診断が遅れたり、治療に難渋する症例も 多いです。症状が多岐にわたるため、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科などプライマリ・ケアでの適切な拾い上げが求められています。2017 年に全面改訂された診療ガイドラインを基に、ANCA関連血管炎の診療の基礎を厚労省研究班の班長を務めた有村義宏氏が解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ