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第8回 ANCA関連腎炎の早期診断のコツ
倦怠感や発熱の持続、コロナ以外で疑うべきは?

 抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連腎炎は、ANCA関連血管炎に認められる腎炎のことをいいます。ANCA関連血管炎には、顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA)、多発血管炎性肉芽腫(granulomatosis with polyangiitis:GPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic GPA:EGPA)という3つの疾患があります。なお、MPAには腎臓のみに血管炎(腎炎)が認められる場合があり、これは腎限局型MPAと呼ばれます。今回はANCA関連腎炎をどのようにして早期に診断するかについて、まずANCA関連腎炎の特徴を述べ、次に早期診断するコツについてお話しします。

著者プロフィール

有村 義宏(吉祥寺あさひ病院[東京都武蔵野市]院長)●ありむら よしひろ氏。1978年杏林大学卒。同大第一内科助手、医局長、講師、助教授を経て、2008年に同大第一内科学教室・腎臓・リウマチ膠原病内科 教授に就任。2017年退任、現職となる。2014~17年厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班の研究代表者。

連載の紹介

ANCA関連血管炎を知る
難治性血管炎であるANCA関連血管炎は、かつては透析導入率、死亡率がともに高い疾患でしたが、新規治療薬も開発され治療成績は改善しています。しかし、いまだに診断が遅れたり、治療に難渋する症例も 多いです。症状が多岐にわたるため、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科などプライマリ・ケアでの適切な拾い上げが求められています。2017 年に全面改訂された診療ガイドラインを基に、ANCA関連血管炎の診療の基礎を厚労省研究班の班長を務めた有村義宏氏が解説します。

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