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急性咽頭炎の治療は抗菌薬を使っていいの?

2019/01/23
具 芳明(国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター)

 前回急性咽頭炎の診断について解説しました。診断の要点はA群β溶血性レンサ球菌(GAS)による急性咽頭炎かどうかを判断することであり、その理由はGASによる急性咽頭炎が抗菌薬治療の適応となるからでした。「抗微生物薬適正使用の手引き第一版」(以下、手引き)でも「迅速抗原検査または培養検査でA群β溶血性レンサ球菌(GAS)が検出されていない急性咽頭炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する」とあり、抗菌薬治療の適応はGASのみと記載されています。

 そこで今回は、学童期以降の小児や成人のGAS急性咽頭炎に対する抗菌薬治療を中心に急性咽頭炎の治療について解説していきます(薬剤の投与量は成人を基準に記載します)。乳幼児の急性咽頭炎については次回以降に解説します。

GASによる急性咽頭炎に抗菌薬治療を行う理由
 GASによる急性咽頭炎はしばしば自然軽快します。そのような疾患に抗菌薬治療が必要な理由は以下になります。

著者プロフィール

国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンター●薬剤耐性(AMR)アクションプランの臨床現場での実践を目的に、厚生労働省委託事業として2017年4月に設立された。本連載の全体監修は同センター長の大曲貴夫氏が務める。

連載の紹介

かぜ診療での“困った”に答えます
厚生労働省が急性気道感染症などを対象とした「抗微生物薬適正使用の手引き」を発表したこともあり、抗菌薬適正使用への関心が高まっています。日常診療で遭遇するかぜ症状をどう見極めて診療を進めて いくのか、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターのメンバーが解説します。

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