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反コロナワクチン派が引き起こした医療崩壊
辺境の地、アイダホ州の悲劇

2021/11/04
アキよしかわ(国際医療経済学者、データサイエンティスト)

 前回は筆者が長年住む米国カリフォルニア州の病院が、コロナ禍でどのような活躍をしたかを書いた(関連記事:日米の「急性期」の役割と分担を徹底比較)。スタンフォード大学やカリフォルニア大学などの大学病院が100床以上あるICUをフルに稼働させたこと、そして中堅クラスの病院が100人を超える新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を診るなどして奮闘したことなどをお伝えした。

 今回は医療提供体制も経済規模も豊かなカリフォルニア1) の対極にある米国北西部にある、アイダホの事例を紹介しよう。限られた医療提供体制の中、アメリカの分断を象徴するような「反ワクチン派」の存在が引き金となった悲劇である。

著者プロフィール

米国在住。10代で渡米し、カリフォルニア大学バークレー校で博士号(経済学)を取得。同校とスタンフォード大学で教師を務め、スタンフォード大学に医療政策部を設立。米国議会調査局(U.S. Office of Technology Assessment)などのアドバイザー、米国グローバルヘルス財団理事長、グローバルヘルスコンサルティング米国会長などを歴任し、現在、病院経営コンサルティングを行うグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン会長。(写真:寺田 拓真)。

連載の紹介

アキよしかわの「ポストコロナの時代の病院経営」
米スタンフォード大学の医療経済学者として、また米国および日本を拠点とする2つの医療コンサルティング会社の幹部として長年、日米の医療を俯瞰してきたアキよしかわ氏が、DPCデータを基に日本の病院経営の問題を斬る。

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