
医師には応招義務があり、患者からの診療要求を断ることはできないとされる。しかし本誌調査では、医師の46.0%が「迷惑行為を理由に診療を拒否した経験がある」と回答した。
診療を断る原因となった迷惑行為について選択式(複数回答)で答えてもらったところ、最も多かったのは「暴言、威嚇」(回答者数1320人)。次いで「診療に関する過剰・不当な要求(薬の処方など)」(同964人)、「院内のルールに従わない」(792人)となった。
どのような迷惑行為なら、診療を断る「正当な事由」になるのだろうか。こうしたコンプライアンスに関わる諸問題について、日経メディカル2019年2月号の特集で解き明かす。