65歳以上で定期接種の対象となっている、23価の肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌夾膜ポリサッカライドワクチン:PPSSV23、商品名ニューモバックスNP)の接種率は、全国で4割程度。同じく、65歳以上で定期接種化されているインフルエンザワクチンの接種率(約5割)よりも、依然として低いままだ。
肺炎球菌ワクチンの接種率が低いのはなぜか。2018年10月22~29日に、日経メディカル Onlineの医師会員を対象に調査を実施した。その結果、ワクチン接種を口頭で勧めている医師は全体の半数以下であることが明らかになった(図1)。

図1 肺炎球菌ワクチンの接種を勧めていますか(n=2702)