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医師4148人に聞いた「夏場の大会をどう思う?」
東京オリンピックは開催期間の変更を

 7月22日、東京消防庁は1日の救急出動数が3125件と過去最多を記録したと発表し(306人が熱中症の疑いで救急搬送)、翌23日には東京都内で観測史上初めて気温40℃を超えた。そして2年後の7月24日からは、東京オリンピックが開催される。

 1992年のバルセロナ大会以降、夏季オリンピックは南半球のシドニー大会以外はすべて7~8月に開催されている。今度の大会も7月15日から8月31日の開催を前提として立候補を募った。米国で開催される大型スポーツイベントとの重複を避けるためだと言われている。

 思い起こせば野口みずき選手が優勝した2004年アテネ大会の女子マラソンは、8月22日午後6時、気温35℃の中でスタートし、参加82人中16人が棄権、優勝タイムは当時の世界記録よりも10分以上遅いという過酷なものだった。東京はアテネよりも湿度が高く、より厳しい環境になることが予想される。「アスリートファースト」の環境整備だけでなく、観客の安全確保も懸念されている。

 7月18日に公表された東京大会の競技スケジュールでは、暑さ対策のため屋外競技の開始時間を早め、男女マラソンは午前7時から、男子50km競歩は午前6時から、ゴルフは午前7時からのスタートとなった。その他にも、道路の遮熱性舗装、街路樹による木陰づくり、街頭ミスト、大型冷風機の設置などが検討されている。

 また、「東京2020に向けたアスリート・観客の暑さ対策にかかる関係府省庁等の取組 」には、大会運営における応急体制の整備に関して、「組織委員会を中心として、厚労省、環境省、消防庁、東京都、東京消防庁等と連携して、大会開催時に競技会場及び行列エリア等周辺における応急体制について検討を進め、熱中症の重症化を可能な限り防ぐための円滑な応急体制を構築するとともに、救急搬送を抑制し地域医療への負荷の軽減を図る」とも記載された。

 日経メディカルの読者に、選手や観客を熱中症から守るために一番大切だと考えることを、観客への啓発、競技施設・コースの暑さ対策、危険度が高まったときの競技の中止、救急体制の充実、開催日の変更の中から1つ選んでもらったところ、4割弱が開催日の変更を選択した。

 開催期間の変更は、その期間を前提に招致したわけであるからハードルは高いが、それをわかった上での回答であることを示唆する自由意見も多かった。

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