日経メディカルが今年3月に行った「ライフイベントを抱える医師の実態調査」では、「最も不安に思うライフイベントは?」の問いに「自分の病気」を挙げた医師が38.9%と4割近くに上りました(関連記事)。なぜこのような結果となったのかを探るために、7月に「医者の不養生に関する調査」を実施しました。その結果、自分を不養生だと思う医師は70%と高率で、「強く思う」医師(全体の20.6%)の56.9%に持病があることが分かりました。背景には働きすぎがあるとの指摘も多く、過労働に対する規制強化や宿直明けの休暇の義務化など、具体的な働き方改革を求める声も寄せられました。
調査ではまず、自分を不養生と思うかどうかを明らかにしました。「強く思う」と回答した医師は20.6%、「少しはそう思う」が49.2%と、合わせて70%近くの医師が不養生だと思っていました(回答数4199人、調査概要は文末参照)。「あまり思わない」は22.4%、「まったく思わない」は5.0%でした(図1)。
図1 自分を不養生と思うか(n=4199)
