
図1 脳卒中・循環器病対策基本法案についてどう思うか?
脳卒中や心臓病の予防・治療、患者・家族の支援体制の整備を目的に、心血管病関連の患者会や学術団体、職能団体が集まって「脳卒中・循環器病対策基本法の成立を求める会」を結成、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」の法案成立を訴えている。
自民党、公明党、日本維新の会から承認が得られた一方で、民進党など一部の議員からは「病気ごとに個別法を作ったらきりがない」(民進党の足立信也参議院議員)といった反対意見も出ている(関連記事)。
現場の医師たちは、脳卒中・循環器病対策の法制化についてどう思っているのだろうか。Webアンケートで聞いてみた。
アンケートでは、脳卒中・循環器病対策基本法案について(1)早期に成立させるべきである、(2)必要とは思うが、もっと議論を尽くすべきである、(3)必要ない、(4)関心ない──の4つの選択肢を用意し、自身の考えに近いものを1つだけ選んでもらった。
回答を寄せた3840人の医師のうち、「早期に成立させるべきである」と答えた医師は14.0%で、「必要とは思うが、もっと議論を尽くすべきである」との回答(33.3%)を合わせると、医師の約半数が脳卒中・循環器病対策の法制化を支持していることが分かった(図1)。ただ後者の回答が多かったことに加え、「必要ない」とする回答も24.1%とあり、法制化にはさらなる議論が必要かもしれない。
自由記述の中から主な意見を以下に示す。