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医師3061人に聞く「宿日直の実態」
基準満たさぬ「名ばかり宿日直」は全国的
無許可の場合、許可基準を「順守できていない」が8割近くに

 厚生労働省が示す許可基準が守られていない「名ばかり宿日直」は、30%以上の医師が経験し、労働基準監督署の許可を得ていない宿日直は10%近くに上った。こうした「名ばかり・無許可宿日直」を行っている医療機関は、全ての都道府県に存在していた。日経メディカル Onlineが実施した「宿日直の実態調査」で明らかになった。

 昨年、千葉県の6つの県立病院で無許可宿日直が発覚。以降、埼玉県や新潟県、東京都や宮崎県でも、県立・都立病院で無許可宿日直が続いていることが明るみに出た。また、許可を得ている宿日直であっても、実態が通常勤務と変わらないと判断し時間外手当の支払いを命じた判決も続いている。

 こうした名ばかり・無許可宿日直は、実労働が伴っていながら時間外労働時間に反映されない。このため、長時間労働の正確な把握を困難にするばかりか、過重労働の温床になりかねないとの批判がある。そこで日経メディカルでは、名ばかり・無許可宿日直の実態を明らかにするため調査を行った(調査概要は文末参照)。

 調査ではまず、勤務先で行われている宿日直が労働基準監督署の許可を得たものかどうかを尋ねた。その結果、「許可を得ている」は17.2%だったのに対し、「許可を得ていない」が8.8%だった(図1)。「分からない」が74.1%で、多くの医師は労働基準法と宿日直の関連性を把握していなかった。

連載の紹介

医師1000人に聞きました
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