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医師3751人に聞く「高齢者の救急診療」
炎症マーカーが上昇しない肺炎は約半数が経験

2017/06/09
平田尚弘

 日経メディカルでは、5月22日に翻訳書籍『ここがポイント!高齢者救急』(原題:Geriatric Emergency)を刊行した。本書は複数の基礎疾患を抱えた高齢者が救急外来を受診した場合の対応について解説しているが、同じ状況は各診療科の病棟や、在宅医療の現場でも起こり得ると考えられる。そこで、本書で指摘しているような高齢患者にどれくらい困っているか、日経メディカルの読者に尋ねてみた(回答者数は3751人)。

 最近では、抗凝固薬を使って血栓塞栓症を予防している高齢患者が増えている。ガイドラインに従えば、75歳以上の高齢者はほぼ自動的に抗凝固療法の推奨対象になるので当然とも言える。一方、心配なのは抗凝固薬を使用中の患者の出血である。ワルファリンに対するビタミンKに加えて、2016年11月からはダビガトランの中和薬であるイダルシズマブも使えるようになった。では実際に抗凝固薬の中和が必要な場面はどのくらいあるのか。

 中和が必要な場面が「日常的にある」(5.1%)、「たまにある」(25.9%)という回答を合わせると約3割の読者が、抗凝固薬の中和を経験していた。ちなみに「日常的にある」と回答した191人の診療科は、人数の多い方から一般内科、総合診療科、一般外科、消化器外科、消化器内科、呼吸器内科と続き、出血リスクは様々な診療科で起こっている(図1)。

連載の紹介

医師1000人に聞きました
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