2010年6月に政府が閣議決定した「新成長戦略」に取り上げられたことから、外国人患者を積極的に受け入れる医療ツーリズムが注目を浴びた。閣議決定資料では、2012年度から本格的な受け入れを開始し、2020年の目標として「日本の高度医療および健診に対するアジアトップ水準の評価・地位の獲得」を掲げている。半分の5年が経過した時点で、外国人患者の診療について、読者医師の実感を聞いてみた。
外国人患者の診療経験について聞いてみた結果が図1だ。現在でも「日常的に診療を行っている」という回答者は12.4%だった。この設問では、国籍が外国人でも日本語での会話が可能な場合は含まないことから、外国語で日常的に診療を行っている医師が約1割いることになる。しかし、8割以上の医師は外国人の患者を診療する機会はあまりなさそうだ。「ごくまれに経験したことがある」(41.7%)、「ほとんどない」(42.5%)という回答者が大半だった。
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医師1000人に聞きました
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