定期接種化から2カ月で接種の勧奨が中止され、1年近くが経過しているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。厚生労働省は副反応とワクチン接種の関連を調査する目的で、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を設置。議論は続けられており、未だに接種勧奨を再開するかどうかの結論は示されていない。
現時点では、ワクチン接種との因果関係は不明とされているが、HPVワクチン接種後の広範な疼痛・運動障害の頻度は10万回接種当たり数例と少なく、自然発生例が紛れ込んだ可能性もあると報告されている(関連記事:HPVワクチン後の「慢性疼痛」をどう捉える )。
ワクチン接種に疑問を投げかける報道が一般メディアで続いているが、医師はHPVワクチンに対してどのように考えているのだろうか。日経メディカル Onlineでは読者を対象に「HPVワクチンに関する調査」を行った。
HPVワクチンの現状について、接種勧奨を再開すべきか否かを尋ねたところ、56.6%が「再開すべき」と回答。半数以上が再開を望んでいることが明らかになった(図1)。
医師1000人に聞きました
医師2034人に聞く「HPVワクチンの接種勧奨を再開すべきか?」
HPVワクチン、6割が「接種勧奨を再開すべき」
産婦人科医は4分の3が「再開すべき」
2014/06/02
加納亜子=日経メディカル
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連載の紹介
医師1000人に聞きました
日常臨床における選択から日常生活における嗜好やスタイルまで、日経メディカル Onlineの医師会員の方々1000人(目標)にお聞きした結果をいろいろとご紹介します。「他の先生はどうしているんだろう?」と感じる疑問があれば、お問い合わせフォームからご提案ください。調査のテーマとして検討いたします!
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