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エリアレビュー◎ASCO GU 2022・尿路上皮癌
プラチナ不適尿路上皮癌にIO+TKIの有効性は示せず、アンメットニーズが続く
プラチナ適応では1次化学療法4コース後SD以上は維持療法にすみやかにシフト

2022/03/29
九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野教授 江藤 正俊 氏

 進行尿路上皮癌の1次治療はプラチナ系抗癌剤による化学療法が標準治療であるが、プラチナ不適応の患者に対する治療は確立していない。癌免疫療法(IO)薬ペムブロリズマブとチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)レンバチニブの併用療法について、治療歴のないプラチナ不適応の進行尿路上皮癌を対象に大規模第III相のLEAP-011試験が行われたが、ペムブロリズマブ単剤と比較して無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)の延長を認めなかったことが、Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU 2022)で発表された。

 またプラチナ不適応のPD-L1陽性例を対象とした抗PD-L1抗体アベルマブの第II相ARIES試験の報告もあった。アベルマブは1次治療後の維持療法として既に標準治療となっており、第III相JAVELIN Bladder 100試験の長期観察でもアベルマブと支持療法(BSC)によるOSの延長が確認された。アジア人におけるサブグループ解析からは全体集団と同様の有効性が明らかになった。

 ASCO GU 2022で注目された臨床試験の結果の解釈と尿路上皮癌の治療戦略、さらに今後の展開について、九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野教授の江藤正俊氏に解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)

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