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学会リポート◎日本消化器外科学会2021
適応基準の拡大で肝細胞癌治療における肝移植はどう変わるか?
ミラノ基準または5-5-500基準を満たす症例が対象

2021/08/25
森下紀代美=医学ライター

 Child-Pugh分類Cの肝細胞癌(HCC)に対する肝移植は、従来のミラノ基準に加え、5-5-500基準(腫瘍径5cm以内、かつ腫瘍個数5個以内、かつAFP 500ng/mL以下)が導入され、適応基準が拡大されている。この2つの基準のどちらかを満たす症例を肝移植の対象とするdouble eligibility criteria、すなわちJapan基準は、脳死肝移植では2019年8月、生体肝移植では2020年4月に保険適用された。

 2021年7月にハイブリッド(現地とWEB配信)で開催され、7月末からオンデマンド配信されている第76回日本消化器外科学会総会のワークショップ「肝細胞癌治療における肝移植の役割」では、適応基準が拡大されたことによる肝移植成績への影響、さらに今後の課題として、バイオマーカー、他の治療を行った後の再発に対して行うSalvage肝移植、肝移植までの待機期間に行うBridging therapy、適応基準外の症例を他の治療で適応基準に合致させるdown stagingなどについて、エキスパートによる報告と議論が行われた。

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