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学会リポート◎日本外科学会2021
切除不能高度進行食道癌の導入療法は3剤併用化学療法とCRTのどちらを先行すべき?
多施設共同ランダム化第2相試験の短期成績ではCRTが良好な結果に

2021/04/27
森下紀代美=医学ライター

 近年の集学的治療の進歩により、初診時に切除不能な局所進行食道癌であっても、導入療法で切除可能となり、根治が期待できる症例もみられるようになってきている。

 2021年4月8日から10日までWEB開催された第121回日本外科学会定期学術集会(外科学会2021)のシンポジウム「切除不能高度進行食道癌に対する挑戦」では、導入療法としての化学療法と化学放射線療法(CRT)について、この領域のトップランナーの施設から、後ろ向きに比較した解析結果、多施設共同ランダム化第2相試験の短期成績が発表された。

 司会は、近畿大学医学部外科学教室上部消化管部門の安田卓司氏、がん研有明病院消化器センター消化器外科の渡邊雅之氏。

 シンポジウムの冒頭、渡邊氏は「導入療法として、3剤併用DCF療法(ドセタキセル+シスプラチン+5-FU)が最近注目されている化学療法がいいのか、CRTがいいのか、さらにCRTは術前セッティングで行うべきか、根治量の60Gyで行うべきか、まだコンセンサスが得られていない。DCF併用化学放射線療法(DCF-RT)といった究極の治療を導入している施設も増えている」と現状を説明した。

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