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学会リポート◎日本臨床腫瘍学会2021
複合免疫療法の注目度上がる肝細胞癌の治療
肝予備能を維持しながら治療をつなぐことが重要

2021/03/09
八倉巻尚子=医学ライター

 進行肝細胞癌の1次治療に免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と分子標的薬の併用療法が導入され、複合免疫療法の開発は勢いを増している。治療の継続には肝予備能の維持が重視される中、分子標的薬に比べて肝機能を障害しないICIへの期待は大きいが、ICI後の治療は確立していない。またChild-Pugh分類グレードBに対する効果は明らかでないなど、課題も残されている。

 ウエブ開催された第18回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO 2021)のシンポジウム「肝細胞癌に対する新規薬物療法の導入と残された課題」では、1次治療や2次治療における薬剤の使い分け、ICIの開発動向、さらにintermediate stage(BCLC分類ステージB)の治療の変化について議論された。

 司会は、金沢大学先進予防医学研究センターの山下竜也氏と、神奈川県立がんセンター消化器内科の森本学氏。シンポジウムの中で肝細胞癌治療に関するアンケートも行われ、視聴した学会参加者とパネリストが投票した。

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