
泌尿器癌において、癌免疫療法(IO)は進行腎細胞癌では1次治療から、尿路上皮癌は2次治療で使用されている。前立腺癌でも併用療法の開発が進んできた。IOの選択肢が増える中で、適切な症例選択と治療効果を予測するマーカーがさらに重要になっている。
12月に神戸で開催された第108回日本泌尿器科学会総会のシンポジウム「泌尿器癌における免疫チェックポイント阻害薬の位置づけと将来展望」では、腎細胞癌、前立腺癌、尿路上皮癌における癌免疫療法の現状が解説され、またバイオマーカーについて最近の知見が紹介された。座長は、九州大学大学院医学研究院泌尿器科学の江藤正俊氏と北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学の篠原信雄氏。