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学会リポート◎第51回日本膵臓学会
切除可能膵癌の術前治療で目指す次のステップ
ゲムシタビン+S-1併用療法から治療成績をさらに向上させるためには?

2021/01/21
森下紀代美=医学ライター

 切除可能膵癌に対する術前治療として、ゲムシタビンとS-1の併用療法(GS療法)は有用であることが、2019年のGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI 2019)で報告された日本のランダム化比較試験Prep-02/JSAP-05の結果から明らかになった。

 同試験の結果を受け、「膵癌診療ガイドライン2019年版」の記載も、「切除可能膵癌に対する術前補助療法を行うべきか否かは明らかではない」から、「切除可能膵癌に対する術前補助療法としてゲムシタビン塩酸塩+S-1併用療法を行うことを提案する」に改訂された。

 2021年1月8日から9日まで、現地とウエブのハイブリッド方式で開催された第51回日本膵臓学会大会のシンポジウム「切除可能膵癌に対する術前治療」では、術前治療の次のステップに向け、GS療法と化学放射線療法の比較、実地臨床におけるGS療法、化学放射線療法の状況などについて、エキスパートによる発表と議論が行われた。

 座長は、東北大学消化器外科学分野の海野倫明氏と静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科の上坂克彦氏。

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