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学会リポート◎日本呼吸器学会2020
進行肺癌治療で免疫チェックポイント阻害薬と併用すべき薬剤は?
高精度の治療効果予測バイオマーカーが実現か

2020/10/20
中西美荷=医学ライター

 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、ドライバー変異を中心としたゲノム医療と並び、進行肺癌に対する薬物療法の柱の1つとなっている。しかし、ICI単剤療法では早期増悪や効果が得られる患者が限定的といった課題もある。他の作用機序を持つ薬剤との併用療法により、これらの課題は克服できるのか? またICIの治療効果を高精度で予測するバイオマーカーは?

 9月20日から22日までWEB開催された第60回日本呼吸器学会学術講演会のシンポジウム「免疫チェックポイント阻害剤を含む併用療法の実際」では、4人の演者が講演した。

 EGFR遺伝子変異陰性/ALK遺伝子転座陰性(EGFR/ALK陰性)の進行NSCLCに対する1次治療として、PD-1/PD-L1阻害薬単剤治療は、非扁平上皮癌、扁平上皮癌それぞれにおける標準的なプラチナ併用化学療法と比較して無増悪生存(PFS)、全生存(OS)を有意に延長する。しかし治療早期の成績は化学療法とほぼ同等で3-4割で増悪を認めることや、化学療法に対する優越性が示されているのは腫瘍細胞におけるPD-L1陽性率(PD-L1 TPS)≧50%の患者集団に限られるといった課題が指摘されている。

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