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エリアレビュー◎大腸癌
抗EGFR抗体薬の再投与に威力を発揮する大腸癌のリキッドバイオプシー
血中循環腫瘍DNAを用いたRAS遺伝子変異検査が保険適用に

2020/09/02
大阪急性期・総合医療センター下部消化管外科副部長 賀川 義規 氏

 進行再発大腸癌に対する抗EGFR抗体薬はRAS(KRAS/NRAS)野生型のみに適応があり、投与前にRAS遺伝子変異検査が実施される。RAS遺伝子変異検査には組織検体が用いられてきたが、腫瘍組織が採取できない場合や複数回の検査を要する場合、血漿検体を用いるリキッドバイオプシーは検体採取が簡便で低侵襲で患者の負担が少なく、また結果が組織検査より早くわかり、しかも経時的変化がわかる検査法として実臨床への導入が求められていた。

 血漿検体からの腫瘍由来DNA(ctDNA)を用いる「OncoBEAMTM RAS CRCキット」が8月1日から保険適用になったが、これによるRAS遺伝子変異の検出は腫瘍組織を用いた検査結果と高い一致率を示すことが、多施設前向き臨床性能試験で示されている。この研究を主導した大阪急性期・総合医療センター下部消化管外科副部長の賀川義規氏に、同キットの実用化に至った背景や日常診療での活用法、今後の展開について解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)


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