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学会リポート◎日本胃癌学会2020
2021年発行の胃癌治療ガイドラインでは化学療法の推奨レジメンが増える
ペムブロリズマブの1次治療、HER2陽性胃癌に対するT-DXdの承認の行方が注目

2020/07/22
八倉巻尚子=医学ライター

 来年2021年発行予定の「胃癌治療ガイドライン」第6版の作成が進められている。第5版(2018年1月発行)以降のエビデンスを整理し、推奨の強さを決定していく。化学療法では、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の切除不能進行・再発胃癌の2次治療以降に抗PD-1抗体ペムブロリズマブ単剤、病理学的Stage III胃癌の術後補助療法にS-1+ドセタキセルなどが推奨レジメンに加わる。また1次治療としてペムブロリズマブやTAS-118+オキサリプラチン、3次治療以降にHER2陽性胃癌に対するトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd、DS-8201)のデータも出ており、周術期治療にも新たな動きがあった。

 7月1日からウエブ開催されている第92回日本胃癌学会総会のプレナリーセッション「胃癌治療のガイドライン」において、国立がん研究センター東病院消化管内科の設樂紘平氏が、「Chemotherapy: Revision points」と題し、第6版に取り上げられる予定の臨床試験データとガイドライン改訂に向けた課題について解説した。胃癌治療ガイドラインは今後、ガイドライン作成委員会による原稿作成、パブリックコメントの募集を経て、来年3月の日本胃癌学会総会までに発行される見込みだ。

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