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エリアレビュー◎ASCO2020・甲状腺癌
ドライバー遺伝子異常に基づいた甲状腺癌治療の到来に向けて
RET阻害薬の登場で遺伝子パネル検査が求められる時代に

2020/07/20
国立がん研究センター東病院頭頸部内科長 田原 信 氏

 根治切除不能な甲状腺癌に対する分子標的薬にはマルチターゲットキナーゼ阻害薬3剤(ソラフェニブ、レンバチニブ、バンデタニブ)があり、加えて昨年、NTRK融合遺伝子陽性の甲状腺癌を含む固形癌にROS1/TRK阻害薬エヌトレクチニブが承認された。そして次に注目されているのがRET阻害薬である。

 今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2020)では、RET阻害薬LOXO-292(selpercatinib)のフェーズ1/2試験LIBRETTO-001で、RET遺伝子異常(遺伝子変異または融合遺伝子)のある甲状腺癌に対して、高い奏効率と持続的な効果が報告された。またRET阻害薬BLU-667 (pralsetinib)のフェーズ1/2試験でも、RET融合遺伝子陽性の甲状腺癌で有望な結果が得られている。米国では、2020年5月にLOXO-292(selpercatinib)がRET遺伝子異常を有する甲状腺癌を対象に承認されている。これらの結果の解釈と甲状腺癌治療の今後の展望について、国立がん研究センター東病院頭頸部内科長の田原信氏に解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)


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