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エリアレビュー◎ASCO2020・泌尿器癌
尿路上皮癌のアンメットニーズを埋める1次治療の維持療法でアベルマブが登場へ
腎細胞癌は3つの複合免疫療法が1次治療の中心、カボザンチニブは2次以降に

2020/07/02
慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室教授・副病院長 大家 基嗣 氏

 局所進行または転移を有する尿路上皮癌に対する1次治療の維持(メンテナンス)療法として、抗PD-L1抗体アベルマブの支持療法への追加が全生存期間を有意に延長することが、フェーズ3試験JAVELIN Bladder 100で示された。尿路上皮癌において、1次治療の維持療法という新しい概念の登場は治療を大きく変える可能性がある。

 JAVELIN Bladder 100試験の結果は、バーチャル形式で開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO2020)で発表された。ASCO2020では、尿路上皮癌の術後補助療法として抗PD-L1抗体アテゾリズマブを検討した、フェーズ3試験IMvigor010の結果も発表された。
 
 進行腎細胞癌に対しては、抗PD-1抗体ペムブロリズマブとアキシチニブ併用療法のフェーズ3試験KEYNOTE-426から、長期観察の結果が報告された。また今年3月に承認されたマルチキナーゼ阻害薬のカボザンチニブについて、海外フェーズ3試験と日本で行われたフェーズ2試験の統合解析で、その有効性が確認された。
 
 ASCO 2020で注目された泌尿器領域の臨床試験の結果の解釈と実地臨床における意義について、慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室教授・副病院長の大家基嗣氏に解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)


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