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エリアレビュー◎ASCO2020・肺癌(EGFR-TKI)
EGFR遺伝子変異陽性肺癌の最新の試験結果はEGFR-TKIの使い方を変えるか?
術後補助化学療法でオシメルチニブがDFSを大きく改善

2020/06/29
がん研有明病院呼吸器センター長・呼吸器内科部長 西尾 誠人 氏

 5月29日から31日までバーチャル形式で開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO2020)では、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌(NSCLC)に対するEGFR-TKIの今後の使い方に関する、注目された複数の発表があった。

 その1つは、術後補助化学療法としてオシメルチニブをプラセボと比較した第III相のADAURA試験で、中間解析で無病生存期間(DFS)のハザード比は0.17と、大きく改善した。ただし、全生存期間(OS)では差がついておらず、EGFR-TKIを用いた術後補助化学療法のこれまでの報告と同じ傾向となった。この試験には日本からも参加している。

 進行NSCLCの1次治療として、抗VEGF/VEGFR-2抗体をEGFR-TKIに上乗せする効果を検討した結果も報告された。ベバシズマブとエルロチニブの併用を評価した日本の第III相のNEJ026試験ではOSの延長が示されず、無増悪生存期間(PFS)で認められた延長が反映されない結果となった。

 1次治療でラムシルマブとエルロチニブの併用を評価した第III相のRELAY試験からは、すでにPFSの有意な延長が報告されているが、今回は同試験の探索的コホートとして、東アジア人の患者を対象にラムシルマブとゲフィチニブの併用を評価したRELAY+試験から、PFSが延長したことが新たに報告された。

 RELAY+試験の結果を発表した、がん研有明病院呼吸器センター長・呼吸器内科部長の西尾誠人氏に、これらの試験の解釈と臨床的な意義について聞いた。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)


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