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エリアレビュー◎AACR2020・肺癌
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性進行NSCLCに初の治療薬が登場
テポチニブが世界に先駆けて日本で承認、capmatinibも続くか

2020/06/16
神奈川県立がんセンター呼吸器内科医長 加藤 晃史 氏

 MET遺伝子エクソン14(METex14)スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、3月25日、経口MET阻害薬テポチニブが厚生労働省から製造販売承認を取得した。テポチニブは、受容体型チロシンキナーゼMETに高い選択性を持つ阻害薬。METex14スキッピング変異陽性の進行NSCLCにMET阻害薬が承認されたのは世界初となる。

 この承認は、日本人患者15人を含むMETex14スキッピング変異陽性NSCLC患者99人を対象とした単群の国際共同第II相試験VISIONの結果に基づく。メルクバイオファーマ社によると、主要評価項目の奏効率は42.4%(95%信頼区間:32.5-52.8%)、奏効期間中央値は12.4カ月となった。

 テポチニブに続き、新たなMET阻害薬候補capmatinibも登場した。4月にWEBで開催されたAmerican Association for Cancer Research(AACR)Virtual Annual Meeting(AACR2020)では、capmatinibを検討した多施設共同の第II相試験GEOMETRY mono-1の結果が発表された。日本はこの試験にも参加している。

 VISION試験にも参加した神奈川県立がんセンター呼吸器内科医長の加藤晃史氏に、MET阻害薬を使うにあたり注意すべきこと、VISION試験とGEOMETRY mono-1試験の解釈と臨床的な意義、肺癌における分子標的治療の現状と展望などを聞いた。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)


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