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エリアレビュー◎ASCO GI2020・胃癌
進行胃癌の免疫療法で示された新展開
ペムブロリズマブの有効性は1次治療から3次治療まで同等

2020/03/18
がん研有明病院院長補佐・消化器化学療法科部長 山口 研成 氏

 1月に開催されたGastrointestinal Cancer Symposium(ASCO GI 2020)では、進行胃癌に対する免疫療法の分野で複数の注目される発表があった。1つは、マルチキナーゼ阻害薬レンバチニブと抗PD-1抗体ペムブロリズマブの併用療法を検討した日本のEPOC 1706試験で、良好な奏効率から、期待されるレジメンであることが示された。

 またペムブロリズマブの単剤療法について、3次治療で評価したKEYNOTE-059試験、2次治療で評価したKEYNOTE-061試験、1次治療で評価したKEYNOTE-062試験の3つの試験データから、PD-L1陽性例とMSI(マイクロサテライト不安定性)-High(MSI-H)の症例で有効性の検討が行われ、どの治療ラインで使用しても生存に対する延長効果が得られることがわかった。

 そして2万人を超える日本の日常臨床の大規模データからは、MSI-Hは幅広い癌種で検出されること、10代から20代と80代以上の患者で多いことなど、重要な情報が示された。

 さらに周術期の治療では、日本の医師主導のAPOLLO-11試験から、局所進行胃癌に対する術前補助化学療法として、TAS-118+オキサリプラチンで高い病理学的完全奏効(pCR)率が得られることが報告された。

 これらの試験の解釈と日本における臨床的意義について、APOLLO-11試験の治験責任医師であるがん研有明病院院長補佐・消化器化学療法科の山口研成氏に解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)

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