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エリアレビュー◎SABCS2019・HER2陽性乳癌
治療歴が多いHER2陽性乳癌に日本発の新薬T-DXdが高い効果
脳転移例へのtucatinibやHR陽性へのペルツズマブ追加の効果も確認

2020/01/30
愛知県がんセンター副院長兼乳腺科部部長 岩田 広治 氏

 HER2陽性進行乳癌の3次治療以降に、抗HER2抗体-薬物複合体製剤であるトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd、DS-8201)が優れた抗腫瘍効果を示すことが国際的フェーズ2試験で明らかになり、サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2019)で発表された。この結果に基づきT-DXdは米国で昨年12月に迅速承認され、国内では第一三共が9月に承認申請を行っている。

 またHER2を選択的に阻害する低分子化合物tucatinibは脳転移例を含め治療歴のあるHER2陽性乳癌に対して有効であることが報告され、術後化学療法とトラスツズマブ併用へのペルツズマブ追加を検証したAPHINITY試験では、長期観察でリンパ節転移陽性例への効果が確認された。これらの試験結果の解釈と日本における臨床的意義について、愛知県がんセンター乳腺科部の岩田広治氏に解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)

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